ロングステイパーク



迷子の犬を届けたら「ウチのこと違う」と言われ
結局 僕らは一緒に暮らしている
アルミニウムの乾いた音が通り過ぎていく
本来 土地なんて誰のものでもない

ロングステイパークをヒトが廻る ハトが罷り通る 
週末になれば親子づれもわんさと詰め掛ける
問い掛けの歌をがなるガキも朝には身を休め
空き缶は透明になって皆の耳には見えなくなった

じょんのシッポ見てひらめいた『もつれないコード』も
やっぱりもつれて また僕らはホームレス
ジュリアロバーツみたいな犬が背筋を伸ばしている
本来 生命なんて誰のものでもない

ウンコをつつむ新聞紙には『謎の飛行船が長居に飛来』
なんて見出しが印字されているではないか
そんなんしてる場合か 「見ろ あのでっかい白い船を」
いよいよ始まる 第三の審級によるラストジャッジメント

谷町筋をまるでガンジス河のようにじっと
眺めていたおじさんの顔も見える
ホテルカリフォルニアみたいな園で僕らは身を屈め
停泊中の『白鯨』に固唾を呑む


【阿】 ‘ここ’には和ませるものがある。
絶望的な状況でありながらユーモラスな印象がある。
【吽】 やっぱいつかこの話は映画化しようよ。